ピンクのブリーチ
その日、仕事を済ませ帰途に付こうとすると、一本の電話がかかってきた。高い声の男性。
「はい。ありがとうございます。〜店、Yと申します」
と、電話に出ると、聞こえてきたのは、何だか屈託のない明るい声。
「店長いる〜?」
「はい、私ですけれども・・・」
「あのさー、おたくの店で『毛染め』を買ったんだけど、髪の毛がピンクになっちゃったんだよね〜」
「はい・・・」
「これ、どうなってんの〜?」
「・・・はい、お客様。髪の毛を染めたら、ピンクになったということですね?」
とりあえず、一瞬理解不能だった私は、相手の言ったとおりに繰り返してみた。
「いや、あの、違うんだよ、とりあえず向かいのマンションに住んでるから来てよ」
今帰ろうとしていたところで、正直「うっ!」と思いながら、仕方なくお客様のご自宅のマンションへ足を運ぶことにした。呼び鈴を押すと中から小柄な若い男性が顔を出す。
一瞬たじろいだのが、お客様にも分かってしまったと思います。確かに髪の毛の色はピンク。それもまぶしいほどのショッキングピンク。
私は、なるべく彼の髪の毛に目が行かないように、うつむきがちに挨拶をしました。
「失礼致します。先ほどお電話いただいた・・・」
「はい。ありがとうございます。〜店、Yと申します」
と、電話に出ると、聞こえてきたのは、何だか屈託のない明るい声。
「店長いる〜?」
「はい、私ですけれども・・・」
「あのさー、おたくの店で『毛染め』を買ったんだけど、髪の毛がピンクになっちゃったんだよね〜」
「はい・・・」
「これ、どうなってんの〜?」
「・・・はい、お客様。髪の毛を染めたら、ピンクになったということですね?」
とりあえず、一瞬理解不能だった私は、相手の言ったとおりに繰り返してみた。
「いや、あの、違うんだよ、とりあえず向かいのマンションに住んでるから来てよ」
今帰ろうとしていたところで、正直「うっ!」と思いながら、仕方なくお客様のご自宅のマンションへ足を運ぶことにした。呼び鈴を押すと中から小柄な若い男性が顔を出す。
一瞬たじろいだのが、お客様にも分かってしまったと思います。確かに髪の毛の色はピンク。それもまぶしいほどのショッキングピンク。
私は、なるべく彼の髪の毛に目が行かないように、うつむきがちに挨拶をしました。
「失礼致します。先ほどお電話いただいた・・・」

