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大目に見ない
「できてます」

と言ってしまえば、それはもう「できてる」ということで、つまり、その項目に関しては習得を終了したということです。

だから、まず、内心

「もう少し、ここは直さないといけないなあ」

と思う部分が少しでもあれば、それは

「できてません」

というしかないはずです。トレーナーが達成すべき基準をはっきり意識していなかったり、基準は分かっていても、時間的に足りないから、という理由で、出来ていないにもかかわらず、とりあえず規定の内容を終わらせようと考えてしまうことによって、結果的に

できていないのに、できているということにしてしまう

場合が発生します。これを許してしまうと、トレーニーにも問題が残りますが、トレーナーのほうにも責任感がなくなってきます。

「決まったとおりに指導しました」
「言われたとおりにやりました」

で、後は評価する人の勝手ですから、私の関知するところではありません・・・という意識になりやすいわけです。お店のスタッフさんが成長する環境を作るうえで、こういう考え方は非常に危険です。

ただ、だからこそ、最初、あまり指導している側を責めないほうがいいのです。「できていない」のはトレーナーさんじゃなくて、あくまでトレーニーです。トレーナーは、単にOJTを早く進めて終わらせることよりも、一つひとつをきちんと消化させ、チェックすることに重点を置いてもらうほうがいいからです。

また、初期のOJTの意味や目的をきちんと伝えておくことも必要ですし、解決できない問題があればすぐに周囲のスタッフさんや、店長さんに相談出来る体制や雰囲気も必要です。

トレーニーが指導項目を習得できないのは、それ自体はトレーニーのせいかもしれませんが、それを見過ごして知らん顔するとすれば、それはトレーナーのせいです。しかし、結局、知らん顔せざるを得ないような環境を作っているのは誰でしょう。これは、トレーナーのせいではありません。そこに上級者や管理者の責任があるわけです。