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「もったいない」というなら
スタッフさんがよく、ロスになる食品を見て「もったいない」ということがあります。いや、当然確かにもったいないです。一般的にはむしろ正常な感覚かもしれません。しかし、自分がお店で働いている立場で、その人が単にそんな感覚でいていいとは私は思いません。

それだったら1個でもムダに売れ残らないよう一生けんめい陳列したり、販売努力をしているでしょうか。もちろん、先に言ったように、ロスは固定費なのですから、いくら一生けんめい売ってもロスは出ます。ロスが出るように仕入れしているからです。

ただし、スタッフさんが働いている時間帯のオペレーションがまずくて無意味なロスを出してしまったのかもしれません。たとえば自分たちのオペレーションに問題がなかったかを考える前に、そういった面ではシラッと構えていて、結果的に、いざ捨てるという段になって目の前のロス商品を見て

「もったいない」
「食べ物を無駄にして」

と言っているとすれば、非常におかしな態度だと思うのです。

その考え方の延長線上に、ロス商品は「もったいないから」食べちゃっていい、スタッフさんが持って帰っていい、という考えも出てきます。もったいないと言いながら、商品の持ち帰りが「既得権」になってしまいます。すると、いつの間にか、

○ ロスが発生するように
○ 自分が食べたい物が売れ残るように


工夫し始めたりします。

私は、ロスになった商品を捨てるときの「もったいない」という実感をむしろ大切にしてほしいと思います。その感覚を忘れないでほしいのです。しかし、それを「大義名分」として使うのは許せません。だから、一切お持ち帰りさせないのです。
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