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無意味なロスは、チャンスロスから発生する
このように、ロスはある意味で固定費的に計上する必要があるもので、単に減らせばいいというわけではないのですが、一方で確かにまったくムダなロスもあります。それはつまり、「出さなくても済んだかも知れないロスをわざわざ出してしまう」ことです。たとえば、

○ 日付を見ないで前だし、売り場の手直しを続けているとロスが発生します
○ 日付を気にしないで在庫を補充しているとロスが発生します
○ 納品時に、前便の商品を見落としたり、順番を逆にしたりするとロスが発生します

これらは、たとえば基礎的な陳列技術である「先入先出法」の不徹底に原因があります。また、

○ 商品を落っことしたり、無理やり詰め込んだりするとロスが発生します。
○ 商品の保管場所が悪かったり、在庫を乱雑に扱っているとロスが発生します。

これら汚損と破損をひっくるめて「汚破損」と呼びます。汚破損が多く起こるのは、商品の扱い方に原因があります。ですから、1つ1つの作業を細心の注意を払って丁寧にやればいいのか、というと一方で、

○ 納品作業や補充が遅れると、予測どおりに売れないためロスが発生します。
○ フェイスアップその他の作業のスピードが足りなくて、売り場の維持が追いつかないと特定のアイテムの売れ数が落ち、ロスが発生します。

一面で、お店の作業は、スピードとタイミングが肝心です。

こういう要因からロスを余計に発生させているとすれば、それはもうお店の完全な損失です。無意味なロスを出さないためには、商品の取り扱い、オペレーション技術の継続的な向上が大切だということになります。

そして、これらの点は、実はお店でチャンスロスが発生する要因と同じです。つまり、無意味なロスとチャンスロスは、根っこが同じなのです。単にロス額を下げようとして商品量を落として縮小均衡するのではなくて、こういった要因を取り除くための指導なり、オペレーションの改善なりが必要になるわけです。
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